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らでぃっしゅぼーやの桃制覇、2021年度に届いた全ての桃をレビューします。

らでぃっしゅぼーや

らでぃっしゅぼーやメロン制覇を利用し始めた5月下旬、いつも通り注文サイトをチェックしている時、美味しい定期便のページでみつけたのが桃制覇です。

桃制覇は、和歌山、山梨、長野、山形を中心に約30種類もの桃の品種から、その時期に1番美味しい桃をらでぃっしゅぼーやが厳選して届けてくれる定期購入の商品です。

私はらでぃっしゅぼーやは今年3月から利用し始めた初心者ですが、大地を守る会を10年以上利用しており、こちらにも桃七会という桃の頒布会があり、これを5年くらい利用していました。

大地を守る会の桃七会は山梨県一宮で生産された桃です。

大地を守る会の頒布会は、同一の産地の特定グループの野菜や果物が旬に合わせて届くタイプが多く、いろんな産地から次々と届くものではありません。

しかし毎回産地からのお便りが付いていることもあり、利用が続くうちになんとなく親しみが湧き、産地と消費者の繋がりが密になる感じで、翌年もつい利用したくなる感じでした。桃ももちろん大地を守る会の厳格な基準を遵守した有機栽培の安全性の高いもので、お味もとても美味しかったです。

産地はずっと同じですが生産グループなので複数の農家さんがおり、桃の種類もゆたかで様々な品種を楽しむことが出来ます。

会の終盤には、とても稀少な黄金桃を食べることが出来てその美味しさに感動したこともあります。毎年この黄金桃が楽しみで登録していたというのもあります。桃の香りに蘭の花の香りが混ざったような高貴な芳香があり、蕩けるようでいて濃密な果肉、口にした瞬間弾けて溢れる甘露、思い出すだけでまた食べたい桃です。

ただ一点不満をあげると、大地を守る会の桃七会は同じ産地の桃を1番美味しい時期にというコンセプトなので、予定の週に商品が届かないことが多々ありました

今週届くと思って心待ちにしていたのに来週に延期、さらにその翌週になるなんてこともわりとありました。

らでぃっしゅぼーやの桃制覇は、全国から届くことと、出荷管理が徹底されているので毎回決まった週にきちんと届くことが約束されています。時としてイレギュラーもありますが、事前にきちんと連絡が徹底されています

実際、らでぃっしゅぼーやのメロン制覇を利用していて、発育の遅れで配達が翌週になったことが一度ありましたが、その商品が届く予定だった週の前の週から何度もメールや注文受付サイトでお詫びとお知らせをいただき、しっかり把握できたので困りませんでした。

また、予定より早く熟してしまいお届日には品質が保持できないという理由で別の品種が届いたことが一度ありました。この結果メロン制覇の9回のうち同じ品種が2度届くことになりました(産地は千葉県、青森県で違っていました)が、私の場合このメロンが一番お気に入り品種であり、値段もお安くてラッキーでした。

このように、何かイレギュラーが起きても極力利用者に負担がないようにしてくれる体制が整っているのは利用しやすいですよね?

そんな理由もあって今年は大地を守る会の桃七会はお休みして、らでぃっしゅぼーやの桃制覇を利用してみることにしました。

らでぃっしゅぼーやの桃の特徴、桃制覇ではどんな商品が届くの?

らでぃっしゅぼーや桃制覇とは、6月から8月下旬の桃の旬の時期に、らでぃっしゅぼーやの主な桃の産地である和歌山、山梨、長野、山形を中心に、30種類もの品種の中からその時に一番おいしい種類の桃を選んで届けてくれる定期サービスです。

らでぃっしゅぼーや桃制覇のこだわりポイント

  • 桃本来の美味しさを最大限引き出す減農薬栽培、草生栽培

農薬の使用量は一般的な栽培方法の半分以下です。土壌微生物を活性化させる酵母菌をまいたり、下草をのばしたりあるいは刈った草を敷くなどの草生栽培を行うことで、土の力や桃の木の力を引き出して、より美味しい実をつけるように育てているそうです。

  • 一番おいしいタイミングで食べてもらうため、熟度を高めての出荷

通常市場に出回っている桃は、かなり硬めの状態(熟度が低い状態)で収穫して出荷されます。熟した桃は柔らかく傷つきやすいので、流通の過程で傷みやロスが発生してしまうためです。

らでぃっしゅぼーやの桃は、なるべく樹上で熟度を高めてから出荷しているそうです。これは事前に予約している利用者に産地から直接届けることで実現できることなのだと思います。定期サービスというシステムを見事に活かしていますよね。とはいっても天候や気温で熟度も変わって来るので、ベテランの農家さんの腕の見せ所ということもあるようです。

そしてこの定期コース桃制覇は、毎回お値段は1,337円と変らないのも特徴です。私はメロン制覇も利用していましたが、こちらは毎回お値段が違っていました。桃制覇の同一金額はわかりやすくて良いと思いました。

それでは、2021年度に実際に私のところに届いたらでぃっしゅぼーやの桃制覇を見ていきましょう。

有機・低農薬野菜宅配のらでぃっしゅぼーや。素材本来の味を食卓に。

第1回 山梨県 やまなし自然塾 日川白鳳 6月4回 1,337円

桃制覇の桃は、小さめの箱にきちんと梱包されて届きます。開けると産地情報、今回届いた桃についての説明のチラシが入っています。

今回届いた日川白鳳は、早生種の桃で白鳳の枝変わりと言われていたらしいのですが、近年の研究では由来が異なるとも言われており諸説あるようです。品種登録は1981年との事なのでもう40年も愛されている品種なのですね。

桃は少々当たっただけですぐに傷ついてしまうデリケートな果物ということもあり、丁寧な梱包に好感持てます。手間がかかっている感じがします。

実の形は、まん丸に近くコロッとかわいい感じです。持った感じ何となくしっとりしています。

良く熟していて皮はとても剥きやすかったです。この溢れる果汁おいしそうですよね!

上記の皮を剥いている写真でもお分かりいただけると思いますが、切っている時からとてもみずみずしかったです。カットしている時ポタポタと果汁が溢れます。果肉は柔らかめで甘いだけでなくが爽やかな酸味もあり、上品で優しい香りが一面に広がる感じです。種に近いほど酸味が強く一切れで甘味と酸味をグラデーションで感じられる美味しい品種でした。

第2回 山梨県 山梨一宮グループ 夢しずく 7月2週 1,337円

第2回は山梨一宮グループの桃でした。山梨一宮グループは大地を守る会の桃七会の桃の産地ですので私はなじみ深いです。いつも安定して美味しい桃をいただけていたので今回も期待できると思います。やはり優秀な農家グループさんは、安全性やクオリティの高い食材宅配では重複していることが多いです。らでぃっしゅぼーやでの桃はどんな感じなのか期待が膨らみます。

今回の桃も丁寧に梱包されていますね。

今回の品種夢しずくは、1990年ごろに登録された山梨のオリジナル品種だそうです。栽培が難しい品種なので近年では生産量が減少しているようです。

写真で伝わるでしょうか?なんだかとても毛深い見た目でした。びっしり産毛が生えています。桃にはうっすら産毛があるのが普通ですがこんなにびっしり生えている品種は私は初めてな気がします。

届いて3日ほど追熟し、柔らかくなってきたので冷蔵庫で半日冷やしてから食べました。軽く水で洗ったところ、産毛は簡単に取れました。この産毛びっしりなのは新鮮さの証と思います。

切れ目を入れて軽く捻るだけで簡単に種が外れ二つに割ることが出来ます。良く熟していて皮も剥きやすいです。透明感のある白っぽい果実でみずみずしく水分たっぷりで輝いています。

食べてみるととろけるように柔らかく甘みが強いです。噛むごとに果汁が溢れるジューシーさで穏やかな酸味もあります。オーソドックスで食べ慣れた、桃らしい美味しさだと思いました。香りも味もおいしい桃を想像した時に思い浮かべるような、まさに桃の王道といった感じです。濃厚な甘い香りが鼻腔を刺激して次々と食べたくなります。生なのに缶詰の桃のような柔らかさと甘さが印象的でした。

第3回 山梨県 山梨一宮グループ 浅間白桃 7月4回 1,337円

第3回の桃も山梨一宮グループから届きました。

浅間白桃は高陽白桃の枝替わりで発見された品種だそうですが、栽培の難しさから年々生産量が減っていて、一部では幻の桃と呼ばれているそうです。

前回の夢しずくも栽培が難しいとのことでしたが、どちらも産地が山梨一宮グループということからこの産地農家さんの技術の高さがうかがい知れますね。おいしさも期待できそうです。

香りは薄めで優しい感じです。さっぱりとした味わいで果汁が多くジューシーなので食後のお口直しデザートにぴったりだと思います。口に入れた時、甘味も酸味も一気に広がるのですが、噛んでいくうちにさっぱりした味に変わるのが面白いです。果皮に近いところが濃厚で種に近づくほどあっさりしていて、食べている間にグラデーションを感じる多彩な品種です。

翌日剥いた実は皮の色は白っぽかったのですが中はピンクに色づいてまさに完熟、甘さも香りも一段と濃厚でした。

第4回 山梨県 小沢博、和子(やまなし自然塾) 川中島白桃 8月1週 1,337円

今回の桃、桃の先端がとがっています。まさに子供のころ絵本で見た桃太郎の桃みたいです。こんな感じで先端がとがった桃のフォルムって絵本で見ることはあっても実際目にする桃は丸いものばかりで子どもながらに違和感があった記憶があります。この桃が昔話のももたろうの桃なのでしょうか?なんだか長年の疑問が解けたような不思議な感覚になりました。

今回の桃はとても大きく、今まで3個入りでしたが今回は2個食べ応えもありそうですね。

硬くて太い産毛がびっしりえていて果肉も硬めな桃です。 桃についてきたチラシにはしゃきっとした歯ごたえの硬めの果肉で糖度が乗りやすいとあります。

柔らかめが好きな場合は追熟するとねっとり食べやすくなるとも書いてあったので、3日ほど追熟しました。

果肉がしっかりしているので半分に割って種を取るのは簡単 でした。

皮はしっかりついていて完熟でもスルスル剥ける感じではなくちょっと剥きにくかったです。 皮を剥いている時もカットしている時も果汁が溢れてくる感じはなくて、まだ硬かったかな?もう少し置けばよかったかなと不安になる感じでした。この辺りは好みの問題だと思います。

口に入れるとまず濃厚な甘さに驚きました。噛んで果肉が潰れるごとにさわやかな酸味が加わります。手に持って扱っている時はちょっと硬めに感じたけれど、食べるとむっちりな食感が果汁をたっぷり抱えていて、それが口に広がっていく瑞々しさがたまりません。香りは薄めですが、花のように上品に香ります。 私はこれまでの4回の中で1番おいしいと思いました。実が大きいので果肉もたっぷりで厚みがあり、食べ応えもあるし味も濃くておすすめ品種だと思いました。

とても美味しい品種だったのでそのままケーキにのせてみました。

気温が高すぎてクリームのキメがきれいにできていなくてすみません。

レモンとはちみつで色止めしたのですがやはり多少色は悪くなってしまいました。でもお味はとても美味しかったです。桃は優しいお味でケーキにもよく合います。変色しやすいので生の桃のケーキはケーキ屋さんでは見かけません。ホームメイドならではの、すぐ食べちゃうからこそ作れるケーキです。

第5回 山形県 ういこファーム まどか 8月3週 1,337円

前回までの4回の桃は全て山梨の桃でしたが、今回の桃は山形から届きました。大玉傾向のあかつきの実生より選抜育成されてできた品種だそうです。先週届いた川中島白桃とあかつきの中間的な品種とのことです。これも硬めの果肉が特徴のようです。

到着した時から上部だけでなく下側まで赤く色づいているきれいな桃でしたが香りはあまりしません。日をおいても実は硬めで柔らかくなったり香ってきたりすることはありませんでした。なので食べごろに見分けが少々難しい気がします。

1週間おいても硬ままでしたので冷蔵庫で一晩冷やして切りました。種を捻って外せない硬さですが断面に軽く包丁を入れたら捻って外せました。

皮はしっかり果肉に貼りついていて薄く剥がすことはできません。包丁で剥いてしまいました。果肉までうっすら赤く色づいて見た目はとても美味しそうです。果肉は歯応えのある硬さでパイナップルくらいの感じです。とろける感じはありませんでした。

香りは清涼感があって若干ミントのような爽やかな香りが広がり、噛み続けていると後味にほんのり甘い桃の香りがひろがります。味もさっぱりで酸味を感じます。ネクタリンに近い味わいの桃と感じました。紅茶と合わせてフルーツテイーなどにしたら美味しいかもしれません。桃モッツアレラとかにも合いそうな料理に幅広く使えそうな品種だと思いました。

甘味が薄くてあまり好みではなかったのでワインで軽くコンポートして、すももと一緒にチーズケーキにのせました。

コンポートにとても向いている品種のようでケーキにはとても良くあってワインと合わせたことで桃の香りも引き立って美味しいチーズケーキになりました。

第6回 山梨県 山梨一宮グループ 幸茜(さちあかね) 8月4週 1,337円

らでぃっしゅぼーや桃制覇最後の週も山梨一宮グループの桃でした。今回の品種は幸茜です。2002年に品種登録された比較的新しい品種です。大振りで林檎のようなしゃきっとした食感が特徴の桃だそうですが、追熟すれば柔らかくなるようです。

この桃は届いた時からとても良い香りが際立っていて家族がダイニングに来るたびに食べたい食べたいと連発していました。でも、我が家は柔らかめが好きなので我慢して追熟しました。

割ってみると種子の周りが鮮やかな茜色で、幸茜という名の由来をがわかった気がしました。身は硬めでしっかりしていたのでタネを外そうと半分に切れ目を入れて捻ったらタネが割れていたため容易く半分に割れました。

皮は身が白いところは剥きにくいけれど赤く色づいているところはするする剥がれて剥きやすかったです。

果肉はむっちりしていて緻密な感じで実際に味わってみると香りは届いた時より薄まった気がします。爽やかさと仄かな酸味、優しい甘さで飲み込む時わずかに渋みを感じる大人な桃でした。渋みが家族に受けなかったので軽くコンポートしてプリンにのせてみました。

種の周りが赤いので加熱したらほんのりピンクに染まって綺麗でした。

加熱したら渋みもなくなり、柔らかくて滑らかな舌触りの優美な美味しさがプリンと良くあっておいしいデザートになりました。

らでぃっしゅぼーや桃制覇6回終了してみての感想

らでぃっしゅぼーや桃制覇終了してしまいました。

様々な種類の桃が届きましたが、産地は6回中5回が山梨県でそのうち3回は大地を守る会の桃七会と同じ山梨一宮グループの桃でした。

そのためずっと大地を守る会で桃七会を利用していた私には新鮮さがあまり感じられませんでした。また終盤ではきっと登場するだろうと思っていた黄金桃に出会えなかったのも少々がっかりでした。

昨年までの桃制覇のレビューを見ると黄金桃がおいしかったと書かれているものもあるので、年によっては登場することもあるのでしょうし、たまたま私のところに来なかっただけかもしれません。

桃制覇の桃と一緒に入ってきたチラシによると、今年は春先の雹害の影響で東北の桃が大打撃だったそうでそのことも産地が山梨に偏った要因かもしれません。

桃の品質は総じてとても良く、どの品種もそれぞれの個性がありながら完熟でおいしいものでした。

何より素晴らしいと思えることはデリケートで品質を保つのが難しい桃なのに、傷ついたり傷んだりしたものが届いたことは一度もなかったです。

これは今まで利用したどの桃の定期販売でもなかったことで、桃では不可能なのかと思っていました。多少の傷やつぶれは仕方ないと思っていました。

しかしらでぃっしゅぼーやの桃はいつも見た目もきれいで食味も問題ありませんでした。これはすごいことだと思います。

桃の定期購入(頒布会)というものを知らなかった頃は、私は毎年山梨まで桃を買いに行っていました。いつも同じ農家さんに買いに行っていましたが行く時期によって品種も限られてしまうし、お気に入りでない品種を大量に買ってしまって失敗に泣いた年もあります。

らでぃっしゅぼーや桃制覇を利用すれば、労せずして高品質の良く熟した桃を旬の間ずっと楽しむことが出来ますし、様々な品種を味わうことで自分の好みの品種を見つけることも出来ると思います。

今回 らでぃっしゅぼーや桃制覇を利用したことで、山梨一宮グループという農家グループさんの実力を思い知りました。

私が利用する大地を守る会、らでぃっしゅぼーや、どちらでも定期的に桃を購入するとこのグループの桃に出会えることもわかりました。

少しでも桃の旬を長く楽しみたいのであれば、回数が8回の大地を守る会の桃七会(名前は七会ですが桃は8回届きます)、決まった週にコンスタントに変更なく届くほうが良いのであればらでぃっしゅぼーやの桃制覇が良いと思います。

来年私はどちらにするか迷うところです。。。

コンポートの残りと最後の桃でプリンアラモードかき氷を作ってみました。

今年の夏も大好きな桃がたくさん食べられて良かったです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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