だいぶ暖かくなってきましたね。
楽健寺酵母を日向に出して一緒に日向ぼっこしています。
今回ご紹介したいのは楽健寺酵母という酵母を使ったパンです。
これは天然酵母の一種で、にんじん、林檎、ご飯、長芋をすりおろしたものをベースにして作る酵母です。
奈良県桜井市の東光寺の山内宥厳氏がご自身の病気を治すためにアーユルヴェーダの考えに基づいて研鑽し開発されました。
他の酵母に比べて発酵時間が長いのでグルテンも分解されてしまい、小麦アレルギーの人でも食べることができる場合もあるそうです。
必ず誰でも小麦アレルギーあっても大丈夫ということではないみたいですが、小麦のグルテンが分解されるというところがとても気になって、私も昨年末から作り始めました。
グルテンフリーのパンといえば米粉パンですが、私は米粉100%のパンはどうもあまり好きじゃないんです…。
グルテン分解されてしまうならこちらを試してみようと思ったからです。
手始めに焼いてみたのはいつもサワードゥで焼いている食パンのベーカーズスコアを楽健寺酵母に置き換えたもの。
発酵には他の酵母より時間がかかりますがまずますな仕上がりです。
発酵前の生地を見てもらうとわかると思いますが、にんじんの粒々のオレンジが目立っています。生地にする段階ではご飯粒のつぶつぶもありますが、焼いてしまうとご飯の粒は全く残りませんがにんじんは残ります。
発酵後の生地を見てもにんじんは目立っていますね。
焼いた表面ににんじんは目立ちませんがパンをカットすると断面にはオレンジの粒が残っています。
出来上がったパンは、他の酵母のパンに比べて少し水分を感じるふわふわな感じです。
クラストはサクサクなのですが、食べるとクラムはしっとりしています。水分の多いパンというと押し潰した時そのまま潰れてダンゴになってしまう感じを想像するかと思いますが、このパンはしっとりしているのにとても弾力があります。
なので、サンドイッチにすると抜群に美味しいです。
楽健寺酵母のパンの風味はとても不思議であまり小麦の味を感じません。小麦粉で作っているのに米粉パンに近い和な味わいが不思議なパンです。
水分の多い具を挟むとパンもプルプルな食感になります。でも決してべっちょりなことはなくそれがとても不思議な食感で他で味わったことのない感じです。
これは本当に作って食べてみてというしかありません。
いずれレシピを公開しようと思いますので、作ってみてくださいね。
和の風味のあるパンなので和風のトーストがとても美味しく作れます。
よく作るのはパンに海苔の佃煮を塗ってしらすとチーズをのせて焼くしらすチーズトーストです。
これ、普通の食パンでも美味しいです。
耳無しのサンドイッチ用パンで小さめに切って出すとお酒のおつまみにも良いですよ。
食パン余ったら、フロランタンラスクなんかにするのもおすすめです。
楽健寺酵母のパンは焼くと軽くてサクサクになるので、ラスクも美味しく仕上がります。
楽健寺酵母のロールパンももっちりふわふわで美味しかったです。
惣菜パン、カレーパンなども問題なく美味しくつくれました。
フランスパンも焼いてみましたが、楽健寺酵母の気泡は、フランスパンのように仕上げるのは難しくなんだか残念な仕上がりになりました。
何度か挑戦しましたがまだ気泡ポコポコのかっこいいフランスパンを焼くことには成功していません。
こちらも成功したらレシピと共にご紹介したいと思います。
何ヶ月か楽健寺酵母のパンを日常的に食べ続けていくつか体調の変化がありました。
尾籠な話で恐縮ですがお通じがとても良くなりました。もともと便秘ではないのですが、このパンを続けることで便の固さが一定になり、以前以上に快腸になりました。
また、お肌の調子が良くなりしっとりしたおかげで指先が乾燥してビニール袋が広げられないということがなくなりました。
間食をしようという気持ちが治ったせいか体重も若干減りました。
今のところ良いことばかりでこれからも他の酵母と併用しながらですが、ずっと作り続けていこうと思っています。